【食品添加物について】

添加物には、石油製品などから化学的に合成された合成添加物(約432種類)と、自然界にある植物、海藻、昆虫、細菌などから抽出された天然添加物(365種類)とがある。 

 

とくに問題なのは合成添加物で、それは次の2種類に大別される。

 

(1)自然界にまったく存在しない化学合成物質。 

(2)自然界に存在する成分をまねて、化学的に合成されたもの。 

 

このうち、とりわけ問題なのは、(1)に当てはまる添加物である。これらは、実は人間にどのような影響をもたらすかは、ほとんど解っていない。なぜなら、人間で安全性が調べられているわけではないからである。ネズミなどを使って動物実験が行われ、「害をもたらさないだろう」という推定のもとで、食品に使用が認められているにすぎないのだ。 

しかし、体の構造が複雑でデリケートな人間と動物とでは当然違いがあり、我々人間に悪影響を及ぼす可能性は否定できないのである。 

 

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(1)に該当するもの。 

・アセスルファムK 

・スクラロース 

・赤色102号(合成着色料) 

・黄色4号(合成着色料) 

・黄色5号(合成着色料) 

・青色1号(合成着色料)など。 

 

(2)に該当するもの。 

・ビタミンA 

・ビタミンB1 

・ビタミンB2 

・ビタミンC 

・ビタミンEなどのビタミン類。 

 

・クエン酸 

・リンゴ酸などの酸。 

 

・L−グルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸類など。 

 

 もともと食品に含まれている成分が多いため、比較的安心できるものが多くなっているが、一度に大量にとったり、数多くのものをとったりすると、顔や腕などに灼熱感を覚えたり、あるいは胃がもたれる、重くなる、張る、痛むなどの胃部不快感をもたらすことがあるので、注意が必要である。 

 

 (1)に該当するもので特に問題なのは、スクラロースとアセスルファムKである。これらは、スナック菓子やスポーツドリンク、炭酸飲料など、実に多くの製品に使われていますが、人間の体の中で代謝されません。つまり、砂糖などと違って、分解されてエネルギーとして使われることがないのです。だからゼロカロリーなのである。 

 もしプラスチックが食品に混ぜられていたら、みなさんは「食べたくない」と思うでしょう。プラスチックは言うまでもなく食べ物ではありません。体内に入った場合、代謝されることはなく、何もプラスになることはありません。ところが、スクラロースとアセスルファムKもプラスチックと同じようなものなのです。それは体内に入っても、同様に代謝されません。 

 そして、腸から吸収されて血液中に入って、体中をグルグル巡ります。その結果、肝臓や腎臓にダメージを与えたり、さらに細胞の遺伝子に影響することが心配されます。厚生労働省は、スクラロースとアセスルファムKについて、安全性に問題はないということで認可しましたが、動物でしか調べていないので、実際に、人間に安全なのかは解っていないのです。 

 しかも、動物実験で得られた毒性データが軽視された面があります。実験では、肝臓にダメージを与えたり、免疫力を低下させるなどが示唆されました。しかし、それらのデータは軽視され、結局、認可されてしまったのです。これらを摂取するのは止めた方が良いのです。とくに、成長期にあるお子さんは。 

 

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【添加物の種類と作用】 

 

〇青1(着色料) 

発がん性の疑いあり。 

 

分解されにくい化学物質。 

 

2%または3%含む液1ミリリットルを週1回、94〜99週に渡って皮下注射した実験では、76%以上にガンが発生した。 

 

 

〇赤3 

化学構造や動物実験の結果から、発がん性の疑いがある。 

 

 

〇赤102(着色料) 

動物実験の結果、赤血球の数が減り、ヘモグロビン値が低下した。さらに蕁麻疹をおこすことで知られている。 

 

以前はコールタールから作られていたが、現在では石油製品から合成されている。 

 

化学構造や動物実験の結果から、発がん性の疑いがある。 

 

子どもに蕁麻疹を起こす添加物として、皮膚科医のあいだでは警戒されている。 

 

 

〇赤106(着色料) 

細菌の遺伝子に突然変異を起こしたり、染色体異常を引き起こす作用があり、日本以外のほとんどの国では、発がん性の疑いが強いという理由で、使用が認められていない。 

 

 

〇赤ダイコン色素 

赤ダイコンから抽出された色素なので、問題はない。 

 

 

〇亜硝酸Na 

急性毒性が強く、また肉に多くふくまれているアミンという物質と反応して、ニトロソアミン類という強い発がん性物質に変化することがある。 

 

人間の場合、4g飲むと中毒症状をおこす。亜硫酸塩はビタミンB1の欠乏を引き起こして成長を悪くする心配がある。 

 

 

〇アセスルファムK 

2000年に認可された添加物で、砂糖の200倍の甘味がある。動物実験の結果から、肝臓や免疫に対するダメージが心配される。 

 

 

〇アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物 

1990年代後半、アメリカの複数の研究者によって脳腫瘍を起こすという結果(動物実験)が出ている。 

 

脳腫瘍を増加させるとの指摘や、白血病やリンパ腫を起こすという結果(動物実験による)が出ている。 

 

L-フェニルアラニンとアスパラギン酸、そして劇物のメチルアルコールを結合させて作ったもの。砂糖の180〜220倍の甘味がある。アメリカでは1981年に使用が認められたが、アスパルテームをとった人達から、頭痛やめまい、不眠、視力・味覚障害などをおこしたという苦情が寄せられている。 

 

〇アナトー色素 

ベニノキの種子から抽出された黄色、または橙色の色素で、これまでの動物実験では、毒性は認められていない。 

 

 

〇亜硝酸Na 

ハムの原料となる豚肉には、筋肉色素のミオグロビンや、血色素のヘモグロビンが含まれている。それらは赤い色素なのですが、時間がたつにつれて酸化して、黒っぽくなってしまう。 

そこで亜硝酸Naを添加する。亜硝酸Naはミオグロビンやヘモグロビンと反応して参加を防ぐため、きれいなピンク色を持続できる。 

 

しかし、亜硝酸Naは、肉に含まれるアミンという物質とも反応してしまい、そこで問題が生じてしまう。この反応によって、ニトロソアミン類なるものが発生することがあるのだが、これには発がん性がある。 

 

ニトロソアミン類は、10種類以上知られていて、いずれも動物実験で発がん性が認められている。特に代表的なN−ニトロソジメチルアミンの場合、わずか0.0001〜0.0005%をエサ、または飲料水に混ぜて、ラットに長期与えた実験では、肝臓や腎臓に癌が発生した。 

 

亜硝酸Naを誤って摂取すると、動悸、血圧降下などがおこる。これまでの中毒例から計算されたヒト致死量は0.18〜2.5gである。値に幅があるが、最低の0.18gは猛毒の青酸カリ(シアン化カリウム)の致死量0.15gとそれほど変わらない。 

そもそも亜硝酸Naは非常に毒性が強い物質なので、本来なら食品に混ぜるべきではない。 

 

 

 

〇亜硫酸塩(漂白剤) 

胃粘膜を刺激する心配があり、動物実験の結果から、ビタミンB1の欠乏を起こして成長を悪くする可能性もある。 

 

亜硫酸塩は簡略名で、実際には亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄のいずれかである。 

 

 

〇アルギン酸エステル 

 

正しくはアルギン酸プロピレングリコールエステルという。海藻などにふくまれる多糖類の一種のアルギン酸と、溶剤などに使用されるプロピレングリコールを結合させたもの。 

アレルギー体質の人がとると、皮膚発疹を起こすことがある。 

 

 

〇アミノ酸等 

一度に多くとると、人によっては、顔や肩、腕などに灼熱感を覚えたり、動悸を感じることがある。 

 

L-グルタミン酸Naをメインにしたものであること間違いない。 

 

 

〇安息香酸 Na 

食品に添加される量は微量でも胃や腸などの粘膜への影響が心配。 

 

急性毒性(すぐにあらわれる毒性)が強く、5%ふくむエサをラットに4週間食べさせた実験では、すべてが尿失禁やケイレンなどを起こして死亡した。 

 

ビタミンCと反応して、人間に白血病を起こすベンゼンに変化する。 

 

 

〇イーストフード 

膨張剤の役割を果たす。16品目あって、中には毒性の強いものもあるので不安が残る。 

 

 

〇Lグルタミン酸Na 

以前は化学合成されていたが、現在はさとうきびなどを原料に、発酵法によって製造されている。 

 

 

〇カロチノイド色素 

トウガラシ色素やトマト色素など、植物から抽出された橙色の色素で、安全性にほとんど問題ない。 

 

 

 

〇カラメル色素 

カラメル色素には4種類あり、そのうちの2種類には発がん性のある4-メチルイミダゾールが含まれている。しかし、「カラメル色素」としか表示されないため、どれが使われているのか分からない。 

 

カラメル色素には、次の4種類がある。 

カラメル?〜デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物を熱処理して得られたもの、あるいは酸、もしくはアルカリを加えて熱処理して得られたもの。 

 

カラメル?〜デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物に、亜硫酸化合物を加えて、またはこれに酸、もしくはアルカリをさらに加えて、熱処理して得られたもの。 

 

カラメル?〜デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物に、アンモニウム化合物を加えて、またはこれに酸、もしくはアルカリを加えて、熱処理してえられたもの。 

 

カラメル?〜デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物に、亜硫酸化合物、およびアンモニウム化合物を加えて、またはこれに酸、もしくはアルカリを加えて、熱処理して得られたもの。 

 

以上4つのうち、?と?にはアンモニウム化合物が原料として含まれており、それが変化し、副産物として4−メチルイミダゾールが出来てしまう。 

メチルイミダゾールについては、アメリカ政府の国家毒性プログラムによるマウスを使った実験で、発がん性が確認された。 

 

 

〇カラメル 

発がん性物質が含まれている可能性がある。 

 

 

〇カルミン酸色素 

コチニーる色素ともいい、南米に生息する昆虫のエンジムシを乾燥させて、お湯、または温めたエチルアルコールによって抽出した橙色の色素。 

 

毒性はそれほど認められていないが、コチニール色素を3%含むエサをラットに食べさせた実験では、中性脂肪やコレステロールの増加が認められた。したがって、毎日たくさん食べさせるのは進められないが、時々適量を食べる分には、それほど問題はない。 

 

 

〇カロテン色素は、植物に含まれている黄、だいだい、赤を示す色素の総称で、パプリカ色素(トウガラシ色素)、トマト色素、β-カロチンなどがある。その由来から、安全性に問題はないと考えられる。 

 

 

〇カゼインNa 

糊料として使われる。添加物として微量使われる分には問題なし。 

 

 

〇カンゾウ 

甘草の根から抽出された甘味成分で、漢方薬にも広く使われている。 

 

 

〇かんすい 

ラーメン独特の風味や色合いを出すための添加物で、炭酸ナトリウムやリン酸カリウムなど16品目の中から、1品目以上を混ぜたもの。 

 

それほど毒性の強いものは見当たらないが、かんすいを多く含むめんを食べると、口に違和感を覚えたり、胸焼けをおこすことがある。 

 

 

〇黄4(着色料) 

発がん性の疑いあり。蕁麻疹を起こすことが知られている。 

 

分解されにくい化学物質。 

 

 

〇黄5(着色料) 

発がん性の疑いあり。蕁麻疹を起こすことが知られている。 

 

 

〇キサンタンガム 

細菌のキサントモナス・キャンペストリスの培養液から得られた多糖類。人間への悪影響はほとんどない。 

 

 

〇キシリトール 

虫歯を防ぐ甘味料として有名。もともとはイチゴやプラムなどに含まれる甘味成分で、安全性に問題なし。 

 

 

〇クエン酸 

レモンやミカンなどの柑橘類に多く含まれる酸なので、問題はない。 

 

 

〇グリシン 

アミノ酸の一種で、ほとんど害はない。 

 

 

〇グルコン酸鉄 

栄養強化剤の1つで、動物実験ではほとんど毒性は認められていない。 

 

 

〇グァーガム(増粘剤) 

マメ科グァーの種から得られた多糖類。ラットにグァーガムを1〜15%含むエサを91日間食べさせた実験で、体重の増え方が悪くなり、腎重量と血糖値の軽い減少が見られた。 

 

 

〇クチナシ色素 

クチナシの実から抽出された黄色い色素で、昔から栗などの着色に使われてきた。 

 

ラットに体重1kgあたりクチナシ色素0.8〜5gを口から与えた実験では、下痢を起こして肝臓が出血し、肝細胞の壊死がみられた。 

かなり大量に与えた実験なので、食品に微量添加された場合、どんな影響をおよぼすかは分からないが、気になる実験データではある。 

 

 

〇香辛料抽出物 

コショウやニンニクなどの香辛料から抽出されたもの。安全性に問題はない。 

 

 

 

〇香料 

危険性のある香料も中にはあるが、添加量が通常0.01%以下と少なく、また使用される品目数が多いため、一括名(用途を表す用途名とほぼ同じ)表示が認められている。 

 

香料には、合成が約130品目、天然が約600品目あり、中には毒性の強いものもある。しかし、何が使われていても「香料」としか表示されない。 

 

香料メーカーの壁が厚く、原材料のほとんどが企業秘密になっている。そのため、具体的に何が使われているかわからず、それだけ安全性も未知数な部分が多い。 

 

 

〇サッカリンNa 

発ガン性の疑いが強い為、食品にはほとんど使われていない添加物。 

 

 

〇酸味料 

一括表示なので、何が使われているか分からない。どれも毒性はそれほどないが、一度に大量にとると口内や胃の粘膜を刺激する心配がある。 

 

酸味料の多くは、もともと食品に含まれている酸を化学的に合成し、添加物として使用されている。その意味では、毒性はそれほどない。 

 

 

 

〇ショートニング 

悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らし、動脈硬化が進んで心疾患になる可能性を高めるとされるトランス脂肪酸を多く含む。 

 

ショートニングは植物油に水素を結合させたもので、スナック部分にサクサク感を出すために使われる。 

 

 

〇臭素酸カリウム 

「山崎製パンでは、パン生地を粘り強くし、弾力性のあるキメ細かいパンをつくるために使っている」、「厚生労働省の定める基準に合致している」と説明しているが、この臭素酸カリウムこそが発がん性物質である。 

ネズミを使った実験では、腎臓に腫瘍を、腹膜にガンを発生させることが分かっている。 

 

 

 

 

〇スクラロース 

非常に分解されにくいの化学物質なので、人間の体内に取り込まれた際、全身に回って、免疫などのシステムを乱す心配あり。 

 

日本では1999年に認可されたが、免疫機能を乱す危険性があるなど、不安な点が多い。 

 

有機塩素化合物の一種で、自然界に存在しない化学合成物質。人体にどのような影響をおよぼすかは、まったくの未知数。 

 

スクラロースは有機塩素化合物の一種で、自然界に存在しない化学合成物質である。 

 

 

〇酢酸Na 

酢の成分の酢酸にナトリウムを結合させたもので、安全性に問題なし。 

 

 

〇ステビア 

甘味料で、南米原産のステビアの葉から抽出された甘味成分。EU(欧州連合)ではステビアが体内で代謝されてできる物質(ステビオール)が動物のオスの精巣に悪影響をもたらすとして、使用を認めていなかった。 

摂取量を1日に体重1kg当たり4mgまでという条件で、2011年12月から使用が認められた。 

 

 

〇ゼラチン 

動物の皮や軟骨などに含まれるタンパク質の一種のコラーゲンを分解したもの。 

 

 

〇セルロース  

一般飲食物添加物(一般に食品として利用されているものを添加物の目的で使用)の一種。  

海藻セルロース、サツマイモセルロース、トウモロコシセルロース、ナタデココなどがあり、どれを使っていても「セルロース」と表示されるが、いずれも安全性に問題はない。  

  

 

 

〇増粘多糖類 

それほど毒性の強いものはない。ただ、1品目を使った場合は具体的名が表示されるが、2品目以上使った場合は「増粘多糖類」としか表示されないので、何が使われているか分からない。 

 

増粘多糖類は、樹木の分泌液、マメ科植物の種子、海藻、細菌などから抽出した粘性のある多糖類で、ゼラチンとは全くの別物。 

 

 

〇ソルビトール 

合成甘味料の一種で、低カロリーのため色々な食品に使われている。もともと果実などに含まれる成分なので、毒性は弱く、急性毒性はほとんどない。 

 

 

〇ソルビン酸K(合成保存料) 

ソルビン酸にK(カリウム)を結合させたもの。 

 

細胞の遺伝子を突然変異させたり、染色体異常を引き起こす作用があって、こうした遺伝子への悪影響は、ガンの発生と関係がある。 

 

 

〇タール色素 

赤色106号のほか、全部で12品目が添加物として使用が認められているが、自然界には存在しない化学合成物質で、その化学構造や動物実験の結果などから、いずれも発がん性の疑いが持たれている。 

 

 

〇炭酸水素アンモニウム 

ほとんど毒性はない。 

 

 

〇乳等を主原料とする食品 

乳脂肪に植物性脂肪を加えて、乳化剤や安定剤を添加して混ぜ合わせたもの。 

 

 

〇粒状植物性たん白 

農林水産省が定めた日本農林規格に基づいた名称で、食品に分類される。同規格によると、「植物性たん白」は、大豆などの採油用の種実、またはその脱脂物、または小麦などの穀類の粉末に加工処理を加えて、たん白含有率を高めたもので、それが50%を超えるもの。 

 

 

〇デキストリン 

ブドウ糖がいくつも結合したもので、デンプンを分解して作られている。食品に分類され、その由来からも危険性はなし。 

 

 

〇乳化剤 

水と油など混ざりにくい液体を、混ざりやすくする乳化剤。合成のものが9品目あり、そのうちの4品目は安全性が高いが、その他は問題あり。しかし、一括表示が認められていて、どれを使っているか問題。 

 

 

〇発泡スチロール(容器) ※添加物ではないが参考までに。 

カップラーメンの容器などに広く使用されているが、熱いお湯を注ぐと、発がん性のあるスチレンがppb(10億分の1を示す濃度の単位)レベルで溶け出すことが分かっている。 

 

 

 

〇膨張剤 

炭酸水素ナトリウム(重曹)や炭素アンモニウムなど40品目以上ある。 

毒性の強いものはそれほどないが、添加量が多いと食べたときに口に違和感を覚えることもある。 

 

 

〇マルトデキストリン 

ブドウ糖がいくつか結合したもので、食品に分類されており、安全性に問題はない。 

 

 

〇メタリン酸Na 

リン酸塩の一種であり、とりすぎると血液中のカルシウムが減って、骨が弱くなる心配がある。 

 

 

〇パプリカ色素(トウガラシ色素) 

唐辛子から抽出された色素で、問題はない。 

 

 

 

〇パラチノース 

はちみつやサトウキビに少量含まれる甘味成分。砂糖から作られ、食品に分類される。 

 

 

〇プロピレングリコール 

自然界には存在しない化学合成物質。脂肪を構成するグリセリンに似た物質で、動物実験ではそれほど毒性は認められていない。ただし、鶏の卵に注射した実験では、小肢症(しょうししょう)が見られた。 

 

 

〇ペクチン 

リンゴやサトウダイコンなどから抽出された多糖類で、安全性に問題なし。 

 

 

〇PH調整剤 

アルカリ度や酸性度を調節するもので、酸が使われることが多い。多少歯茎や舌などに刺激を感じる。 

 

 

〇卵殻カルシウム 

卵の殻から得られたカルシウム成分で、安全性に問題はない。 

 

 

〇リン酸塩(Na) 

リン酸塩は簡略名で、実際にはポリリン酸ナトリウムと、ピロリン酸ナトリウムのこと。 

ポリリン酸ナトリウムを3%含むエサをラットに24週間食べさせた実験では、腎臓結石ができた。ピロリン酸ナトリウムを1%含むエサをラットに16週間食べさせた実験では、腎障害(石灰化、変性、壊死)がみられた。 

 

とりすぎると血液中のカルシウム量が低下して、骨がもろくなる心配がある。 

 

 

〇レシチン 

乳化剤として使用される(水と油など混じりにくい液体を混じりやすくする)大豆由来なので、安全性に問題なし。 

 

 

〇ローズマリー抽出物 

ローズマリー(マンネンロウ)の葉、または花から抽出されたもの。酸化防止剤として使用される。ローズマリーは食用として利用されているので、安全性に問題はないとされている。 

 

 

【とくに危険な添加物一覧】 

 

『肝臓や免疫などに障害をもたらす可能性のあるもの』 

 

「甘味料」アセスルファムK、スクラロース。 

 

 

『発がん性またはその疑いがあるもの』 

 

「着色料」タール色素(赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号)、二酸化チタン、カアメル?、カラメル?。 

 

「甘味料」アスパラテーム・L-フェニルアラニン化合物、ネオテーム、サッカリン、サッカリンNa(ナトリウム) 

 

「発色剤」亜硝酸Na(ナトリウム) 

※亜硝酸Naそのものではなく、それが化学変化したニトロソアミン類に、発がん性が認められている。 

 

「防カビ剤」OPP(オルトフェニルフェノール)、OPP-Na(オルトフェニルフェノールナトリウム) 

 

「漂白剤」過酸化水素 

 

「乳化剤」ポリソルベート60、ポリソルベート80 

 

「酸化防止剤」BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン) 

 

「小麦粉改良剤」臭素酸カリウム 

 

 

『毒性が強く、臓器などに障害をもたらす可能性のあるもの』 

 

「防カビ剤」イマザリル、ジフェニル 

 

「漂白剤」亜硫酸Na(ナトリウム)、次亜硫酸Na(ナトリウム)、ピロ亜硫酸Na(ナトリウム)、ピロ亜硫酸K(カリウム)、二酸化硫黄 

 

「保存料」安息香素、安息香酸Na(ナトリウム)、パラベン(パラオキシ安息香酸エステル類) 

※安息香酸と安息香酸Naは、ビタミンCと化学反応を起こして、人間に白血病を起こすベンゼンに変化することがある。 

 

 

『催奇形性または、その疑いがあるもの』 

 

「防カビ剤」TBZ(チアベンダゾール) 

「酸化防止剤」EDTA-Na(エチレンジアミン四酢酸ナトリウム) 

 

 ※参考文献

・みんな大好きな食品添加物 食品の裏側 安部司 著 東洋経済新報社

・食べるなら、どっち!? 渡辺雄二 著 サンクチュアリ出版